よっしゃ、耐寒登山にいこか。大和葛城山が待ってるぜ。
ボーイスカウト豊中20団の団行事だ。
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【奈良】葛城山 耐寒登山 2015
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記録:2015.01.25
天候:晴れ
場所:葛城山
出発:葛城山登山口
到着:葛城山登山口
地図:49 山と高原社「金剛・葛城山」
道程:[1]葛城山ロープウェイ駅→[2]北尾根コース→[3]研究路→[4]山頂→ [5]櫛羅コース →[6] 葛城山ロープウェイ駅
Map:20150125_katuragi_root
歩行:5時間
歩数:16000歩
距離:約 11Km
高低:20150125_katuragi_koutei
駐車:葛城山ロープウェイ駅の近く。1000円
トイレ:駐車場、山頂
備考:
BV:★★★(いざという時はロープウェイでエスケープ)
CS:★★★(両手に軍手をはめて)
BS:★★★(班ハイキングの気分で)
VS:★★★(のんびり景色を楽しむ)
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千里中央コラボ前に集合

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先導の神姫バスでイエーい!

■0700 千里中央コラボ前に集合
今日は、少し暖かい。朝の千里中央はがらんとしてる。
そこへ次々とスカウト達が集まってきた。
毎年1月は耐寒登山と称して冬季登山が恒例の団行事である。
これを読まれる方に今回の豊中20団の参加状況を紹介しておく。
・BVS隊 11 名(指導者12名)
 年長から小学校2年生までの子供が所属する隊。
 ビーバー隊という。略してBVS(ビーバースカウト)
・CS隊 21 名(指導者13名)
 小学2年生から小学5年生までの子供が所属する隊。
 カブ隊という。略してCS(カブスカウト)。小さな動物の子供をカブというところから来ている。
 おそらく4、5名が欠席しているはず。← 顔や名前がさっぱりわからん。
・BS隊 21名(指導者3名)
 小学5年生から中学3年までの子供が所属する隊。いわゆるボーイ隊。BS隊という。
 今日は7名が欠席している。
・VS隊(1名)
 中学3年から高校3年生までが所属する隊。ベンチャー隊という。
 今回は、大阪国際女子マラソンの奉仕に参加しているため、指導者である私だけが参加。
で、合計82名の団体である。風邪などで欠席しているスカウトを入れたら100名近くなる。
神姫バスと大阪バスの2台の大所帯だ。
神姫バスにはビーバー隊とボーイ隊の2個班が、大阪バスにはカブ隊とボーイ隊の残りの2個班が乗り込む。
これに伴走車が1台。

■0725 出発
一路、大和葛城山を目指して近畿自動車道を南下する。
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課題を解くオオカミ班

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ビーバー隊はロープウェイに

■0830駐車場に到着
快晴。雲一つない青空が広がっている。冷たい空気が頬をなでる。
全員が下車して登山の準備をする。
私はボーイ隊のサポートにつく予定なので、いっしょに準備運動だ。
事故防止のためにラジオ体操をやって、さらに膝の屈伸運動、アキレス腱を伸ばす。
これを十分やるかどうかで翌日の筋肉痛の大きさが決まると言ってよい。
もちろん、これは運動不足で気持ちだけテンションの高い大人の話だ。

20団のボーイ隊は現在28名。
オオカミ斑、トラ斑、ワシ班、シロクマ班の4斑である。
今回の参加者は風邪などの理由で7名が欠席している。
それぞれの斑には、隊長から2万5千分の1の地図と指令書が渡される。
事前課題を解いてから各班は出発していくことになっている。
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先行するオオカミ班

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途中で追い抜いたカブ隊が上がってくる

■0845 登山口
快晴。雪は降っていない。先にビーバー隊とカブ隊が出発している。
■0905 オオカミ班出発
素早く座標を読み終わったオオカミ斑。
現在位置と目標地点を地図で確認してから他の班を尻目に出発した。
私は先頭の班のうしろから付かず離れずについていくつもりだ。
彼らは指令書通りに北尾根コースを登る。
各班ともグリーンバー(班長、次長)のうち、最低1名は下見に参加しているから行動に余裕がある。
とはいえ、出だしの最初の15分はきつい。ボーイ隊のペースは下見の時よりも速い。
汗が噴き出てくる。
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シロクマ班

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課題を終えて余裕のオオカミ班

■0950展望のよいベンチ
北尾根コースには風景が良いポイントにはベンチがおいてある。
ここで課題が出されていた。
「360度パノラマスケッチをせよ。」
遠くにあるはずのロープウェイが模型のように動いている。
山の稜線が太陽の光でくっきりと浮かび上がる。
トラ班

チームワークのトラ班

ワシ班

にぎやかなワシ班

やがて、トラ斑とシロクマ班が追いついてきた。課題は同じパノラマスケッチだ。
鉛筆1本で山を描くのはむずかしい。トラ斑が絵のセンスがないとぼやきながら描きはじめた。
オオカミ斑の三木スカウトはスケッチが上手い!なにもしゃべらず黙々とスケッチを素早く仕上げる。
へー、と見入ってしまう。
さらに遅れてワシ班がやってきた。大声でしゃべりながらの登場だ。
かなり遅れている。
■1023出発
あまり時間をかけていると約束の12時に山頂が間に合わなくなる。
ワシ班が追いついてきたのでオオカミ斑は出発することにしたようだ
私は口出しは控えている。彼らの判断に任せるしかない。
そう、私はその辺の草や石と同じ存在でなければならないのだ。
他の班を尻目に急坂を登り切る。
尾根道にでると緩やかな道が続く。
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木のブランコを試す

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研究路の分岐

行く手の右側には檜林が続く。左手には大和三山が霞んで見える。
おおー、「衣ほすてふ天の香具山」やん。← しかし、上の句がでてこん
歩くペースもゆったりとしたものになってくる。
スカウト達も楽しそうにしゃべってるなあ。
途中で曲がりくねった木に上田スカウトがぶら下がってみる。
キャンプでもブランコを自主作成して遊んだのが楽しかったとか。
■1048分岐
前回の下見のときは研究路のルートを歩いたが、ボーイ隊はダイヤモンドトレールのルートを歩く。
距離は短いがアップダウンがかなりありそうだ。途中の木段が足にくる。
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地図読みに余念のない升田スカウト

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5分以上の差を詰めてきたトラ班


小休止の風景。このペースで歩くと11時半には山頂につくだろう。
ちょっと早いが彼らのペースだ。後ろからトラ班が顔を真っ赤にしながら追いついてきた。
トラ班は班長が休んでいるので次長の西スカウトがてきぱきと采配をふるっている。

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階段。階段。階段。階段。

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山陰には雪が残っていた

この階段がきつい。休みどころがない。
単調に階段を上るのは苦痛だ。こういうときは何も考えないのに限る。
左下の後方から、子供達のしゃべる声がかすかに聞こえる。
カブ隊だ。
思いっきり、「おーーーーーい」と叫んでみる。
なにも返ってこない...。ま、しかたがないか。すこし、さびしい。

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電波塔

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降ってきた氷はデカイ

■1105三叉路
右に行けば二上山。左のコースをみると地面にはうっすらと雪がつもっている。
足跡が最近歩いたモノだとわかる。
途中に電波塔があった。
高いなあと見上げていたら、ガラガラと大きな音がして何かが降ってきた!
氷だ!
あー、こわ。直撃したら危なかった。

やがて、キャンプ場の横にでた。

■1125待ち合わせ場所
にぎやかな声がする。入り口にいた関係者の方の話を聞くと葛城市の体育協会の方々で150名にもなるらしい。
毎年1月の第3日曜日に登山をするとのこと。
しばらくここで残りの班の到着をまつ。
ハンディートランシーバーで問い合わせると、カブ隊は山頂に、ビーバー隊は白樺食堂に待機しているらしい。
ビーバー隊は先にロープウェイで上がって、山頂でお尻スキーでたっぷり遊んだようだ。
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カブ隊は食堂のテラスで食事

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赤い帽子はよくわかる


山頂で記念撮影する予定だったがドロドロなので断念。
先に食事にすることにした。
バーナーは使えないので、持って上がったポットのお湯でカップ麺を食べた。
ちょっと温いが食べられないことはない。
以前、雨乞岳に登った時はガスがなくなったので川の水でラーメンを食べたことがある。
それに比べたらまだまし。
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三角点の周りはなにもない

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案内図を調べるスカウト

■1200葛城山山頂(959.7メートル)
さっさと食事をすませて山頂に行くことにした。
そう寒くはないが地面がぐちゃぐちゃだ。靴がどろどろになる。
振り替えるとスカウト達が元気に山頂を走り回っている。
3月上旬並みの気温らしい。暖かいはずだ。
なんで、走るんやろ。今、登ってきたところやん。体力温存せなと考えるのは大人だけ。
おーい。せっかくやから記念撮影したろ。
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手袋が映ってしまった!オオカミ班、ごめん

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寡黙なトラ班。しかし結束力は強い


君たちがいいと思うところで写真を撮る。どこがいい?
えっ、そこ。んじゃあ。と、ぱちり。
さあ、次とシロクマ班までは普通に撮影したが、ワシ班がいない!
先に降りた?
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シロクマ班

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なぜかTシャツ姿のワシ班

シロクマ班は全員、記念碑の上に乗るというのでそこで撮影した。
おい、一番右の君。チョコレートはしまえ。
ワシ班は?待っていてもしかたがないのでいったん白樺食堂まで降りた。
おお、おったな。おまえら、せっかく写真を撮ったろと思ったのに残念だ。
なに?自分たちだけで撮りに行く?そうか、じゃあ、オレのカメラを貸そう。
でも、せっかく行くのなら目立ってこい。そうやな、Tシャツ1枚で気合いの山頂っていうのはどうや?
それ、いいっ!いこうぜ、みんな!と、今村班長が率先して防寒着を脱ぎ捨てて走っていった。
班員は大変だ。女子スカウトは冷静についていっている。
■1240カブ下山
14時半には下山するというスケジュールだ。余裕を見て下山し始めた。
ボーイ隊はその辺で遊んでいる。

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さあ、下山だ!飛ぶように降りる。

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ボーイ隊が先行する隊を追い抜く

■1320下山
ビーバー隊やカブ隊、それにボーイ隊の2個班は先に下山し始めた。
残りは、ワシ班と道連れになった私とボーイ隊の佐藤隊長だ。
あかん、こんなやつらといっしょやとペース狂うし、疲れるだけやし。
さき、いきましょか。の合い言葉で、指導者二人は先に降りることにした。
ところが、元気なワシ班は追い抜いたら+5点を班に加点するように隊長に迫る。
ええよ。ま、無理やと思うけど。と佐藤隊長。
雪はほとんどなく、アイゼンの必要はない。私は膝を守るためにダブルストックをだす。
さっさと階段を降りていく。
まあ、とにかく階段だらけだ。これを登るとなると気が滅入るだろう。
降りるのも気が滅入るけど、どっちがいいといわれたら降りる方がましか。
とかなんとか考えながら階段を一歩一歩踏みしめながら降りていく。

ワシ班とは、10分以上は差があるとおもっていたら猛然と下山してきた。
そして、あっという間に抜き去っていった...。ペース考えろよな。
しかし、遅れがちな見習いスカウトをいたわっているのはエラい。
スカウトは友情に厚い。ええ言葉やなあ。
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麓近くの様子

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無事下山した組を激励するカブ隊隊長

■1430無事下山
もっと、味わいながら下山したらええのに。
おそらくそんなことはこれっぽっちも思っていないだろう。
櫛羅の滝も見ないで一直線で下山してしまった。← あとで課題が出るのに
結果的に、カブ隊の最終組が下山して団全員が下山となった。
これで見事に全体のスケジュール通りだったのだから驚きだ。
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全員で記念撮影

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帰りのバスもみんなでイエーイ!

全員で記念撮影。
せっかくだから記念撮影しよう。
山頂は地面がぐちゃぐちゃだったので駐車場での撮影となった。
一人の落伍者もなく無事下山。良かった。

■1500駐車場出発
みんな爆睡モード。ん?ビーバー隊は元気やな。

■1600千里中央
セレモニー後、解散。

[感想]

[1] 葛城山は火気厳禁。団体客はキャンプ場を予約すること。
[2] 今回は不要だったがアイゼンは必須。
[3] ロープウェイには50人も乗れるとか。
[4] 次回は違うところに登ろう。