今年7月にベンチャー隊は屋久島の宮之浦岳を縦走する予定。
しんどいやろなあ。行ったことないし。ちょっと下見を兼ねて行ってみよか。
とかいう軽い気持ちで屋久島に二泊三日で行ってきました。
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【屋久島】縄文杉ハイキング 2日目 2016
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記録:2016.06.17
天候:曇り時々雨
場所:屋久島
出発:荒川登山口
到着:荒川登山口
地図:山と高原社「屋久島・宮之浦岳」
道程:[1]荒川登山口→[2]小杉谷休憩舎→[3]大株歩道入口→[4]ウィルソン株→ [5]縄文杉→[6]高塚小屋(往復)
Map:20160617_jomon_root
歩行:9時間45分
歩数:35378歩
距離:約24km
高低:20160617_jomon_koutei
駐車:屋久杉自然館
トイレ:荒川登山口、小杉谷集落跡、大株歩道入口、高塚小屋
備考:
●1日目は、屋久島一周
●2日目は、縄文杉へのトレッキング
●3日目は、白谷雲水峡
BV:★(対象外)
CS:★(対象外)
BS:★★(行けるかも)
VS:★★★(行くべき)
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装備
・ザックとザックカバー、帽子
・レインウェア上下、長袖シャツ(防寒着)
・おりたたみ傘
・お弁当(朝と昼)、飴などのお菓子少々
・ペットボトル500ml2本
・救急セット(絆創膏、虫よけ、日焼け止め、常備薬)
・非常用携帯トイレ
・タオル2本、軍手、トイレットペーパー、折りたたみ座布団
・地図(山と高原社)、GPSロガー、シルバーコンパス
・携帯電話、スマホ、カメラ、三脚
・貴重品、ゴミ袋他
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■04:00起床
気合い十分でめざめた。
昨夜にパッキングは済ませてある。
不要な荷物はできるだけ置いていくつもりだが、なにかと増えてしまう。
私のザックはドイターの42L。家内のザックは同じくドイターの25Lだ。
日帰り登山なら25Lで十分だが、私は旅行用バッグを兼ねているので42Lを担いでいる。
いざとなれば、家内の荷物も背負えるだろう。

■04:45出発
夕べ、頼んでおいた朝用と昼用のお弁当を受け取って車で出発した。
外はまだ暗く車も走っていない。

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屋久杉自然館でバスを待つ

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荒川登山口の休憩所

■04:55屋久杉自然館
すでに先客が20名ほど来ていた。バス乗り場で並んで座っている。
朝ご飯を食べている人が多い。次から次と車がやってくる。
バス会社の方々がテーブルを出してチケットなどを販売していた。
携帯トイレも売ってるやん。
バスは2台停車していたが、どうやら1台で乗れそうだなと話していた。

出発5分前にバスに乗り込む。
事前に購入していたチケットの半券を渡す。往復1740円だ。

■05:20出発
この時期(3月から6月)は、このバスが始発となる。
ここから荒川登山口までの16kmを35分かけて上っていくのだ。一般車両は通行できない。

乗客は目算で45名ほどだった。
補助席に5名が坐って空席が5名あるので50人乗りのバスだろう。
見たところ若い人達が多い。それに女性客のほうが多そうだ。
明らかに高齢者とわかる方はおられなかった。
外はほんのり明るくなってきた。

■06:00荒川登山口(標高600m)
おー、とうとう着いたなあ。
休憩所横の女子トイレに列ができる。並んでいるのは5、6人というところかな。
休憩所のなかで朝飯を食べはじめるグループがいる。
すぐに出発する人はいないようだ。
広場では準備運動をしたり、ガイドを囲んで説明を聞いているグループがいる。
ガイドなしの人たちは10数人というところだろう。
熊除けの鈴を鳴らしている人は一人もいなかった。
鈴の音は、屋久島ではほかのハイカーに迷惑になる。
みんなマナーがいいな。
携帯電話のアンテナは2本ほど立っている。(ドコモ)
家内はLINEで子供たちに行ってきますと連絡していた。

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重要と書かれた案内文

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線路に沿って進む

■06:08出発
案内板には、日帰り登山者に重要として次の3点が注意喚起してあった。

[1]ここを遅くとも午前7時までに出発せよ。
[2]縄文杉からは遅くとも午後1時には引き返せ。
[3]次のトイレは大株歩道入口(約3時間)までないのでここですませること。

以上、確かに気をつけておこう。最終バスまでには戻ってこなければならない。

みんな、三々五々出発していく。グループ同士がいっしょに出発するようなことはない。
ガイドさんは、でかいザックを担いでいる。お客さん用の荷物があるのだろう。
それに、ほぼ全員がザックカバーをつけている。

さあ、私たちも行こう。
念のために登山届けを提出してから出発した。
トロッコの線路に沿って進んでいく。30メートルほど進むと左手に橋が見えた。

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30メートルほど進んだところで左手に橋がある

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トンネル内は電灯で明るい

全体のコースは、荒川登山口から大株歩道入口までのトロッコ道が8km。
そこから縄文杉までの山道が4kmの合計12km。往復24kmを歩くことになる。
標高差は、荒川登山口が標高600mで、大株歩道入口付近が標高930mくらいなのでトロッコ道は330mを登る。
縄文杉の標高は1296m。その上の高塚小屋が1330mなので、山道の標高差は400mだ。
標準コースタイムは、トロッコ道が3時間、山道が2時間の計5時間で往復10時間というタフなコースだ。

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枕木の間を歩くのはむずかしい

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横には苔むす森が展開している

トロッコ道は枕木があって歩きにくい。うまく歩幅が合わない。← 足は短いのに
右下の谷からはゴウゴウという水流の音が聞こえる。

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この先の小杉谷橋を渡る

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小杉谷の岩はでかい

天気予報では午前中は雨とのことだっだが曇り空だ。風はない。
ガイド付のグループが時折立ち止まって説明を聞いている。

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昔、ここに小中学校があった

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1回目の休憩場所

■07:04小杉谷休憩舎
ここまで約60分か。地図のコースタイムは50分なのでまずまずのといったところ。
お腹が減ってきたので、朝ご飯の弁当の残りを食べる。
先に来て休んでいたグループのガイドさんが、雨が降らなくて良かったと話していた。
すぐ近くに小中学校があったそうな。最高103人の小中学生がいたらしい。

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こんな感じの道が続く

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なので、歩き続けるしかない

■07:13出発
5分ほどで枕木の上に板が張りつけてある道になった。板は滑り止め防止に切れ込みが入っている。
歩きやすいのでスピードがでる。まわりは杉林に囲まれて薄暗い。

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小杉谷山荘跡

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三代杉

■07:48 小杉谷山荘跡
トイレがあった。建物は新しい。小休止する。
女性用が1つ、男女共用が2つあった。女性用は使用禁止になっていた。
最初の案内板には大株歩道入口まではトイレがないと記載してあるが心配無用だ。
山と高原社の地図にも記載してある。

■08:00 三代杉
三代にわたって育ってきたのだとか。
島の人たちは、樹齢100年以上を屋久杉と言い、それ以下は単に杉と呼んでいるらしい。

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周囲は杉林

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荒川林道・楠川ってどこのこと?

途中でトロッコ道をショートカットする近道があるとのことだったが、見落としたようだ。
いつのまにか、後方にいたグループに先を越されている。
時間的に10分くらいのロスだろう。

おなじような景色が続く。
ふと気づいたのだが、トロッコ道には標識がほとんどない。
もともと、トロッコ用だからだろう。あと何キロとかの表示がほしいところだ。

若い女性2人組にあっさりと抜かれる。かなり速い。
にっこりと目礼するなり、あっという間に遠ざかって行った。

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ホンモノのトロッコ列車がやってきた!

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仁王の真似してポーズ

後から、ダッダッダッという低い人工的な音が聞こえてきた。
誰かバイクでも乗ってきたのか?まさかな。
と、その時。本物のトロッコ列車がやってきたではないか!
自転車でゆっくり走るくらいの速度でやってくる。
運転手は、目を丸くして驚いている私たちをチラッとみて何事もなかったような表情で通り過ぎていった。
人間と荷物を積んでいた。このトロッコ道は現役なのだ。

■08:50 仁王杉
こういった名前は、いったい誰が命名するのだろう。

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大株歩道入口の案内文

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ここからウィルソン株へと向かう

■0904大株歩道入口(標高930m)
歩数計12700歩。約3時間かかったが、だいたいコースタイム通りだ。
330mの標高差も8Kmかけて歩いてきたので、そんなに上ってきたという感覚はない。

ここにも案内板があった。
遅くとも午前10時までには出発して、縄文杉からは午後1時には引き返せとある。

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橋のたもとにある緑のホースから出る水は飲める

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最後のトイレです

先ほどのトロッコ列車が停車していた。
屈強な若者たちが背負子に空のポリタンクを積んで、次々と山道へと入っていく。
きっと、屎尿の回収にむかったのではないかと思う。大変な作業だ。
協力金をしっかり払おうと思った。
たくさんのハイカーが、トイレ前で休憩している。
女性客が多いのはトイレ待ちなのかもしれない。携帯電話のアンテナは立たない。

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木々があって歩きにくい

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こんな感じの道が続く

■09:18出発
ここからウイルソン株までは30分とある。軍手をはめて、トレッキングポールを収納する。
ちょっと、急なのでしんどい。最初から飛ばすと足が疲れてしまうのでゆっくり登った方がよいだろう。

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倒木した翁杉

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あれがウイルソン株かあ

■09:42ウイルソン株
14500歩。
汗をびっしょりかきながらウイルソン株に到着した。
ちょっとした広場があって、ベンチがある。ここで休憩しているグループが多い。

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ハートマークになるように撮影するにはコツがいる

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大王杉も迫力がある

■09:48出発
ガランとしたウイルソン株の中に入ってみると小さな祠があったのでお参りする。
先に入ったグループが、ハート型にカメラで撮って撮ってとやかましい。
ガイドさんが、ここに立ってくださいといって、下から見上げるようにして撮影していた。
それを真似して撮影してみたら、本当にハート型に写っていた。よく考えたなと思う。

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夫婦杉

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混雑を避けるために周回ルートがある!

ふうふういいながら上り続ける。
なかなか目標の縄文杉までたどり着けない。そんな気がしてきた。
と、思っていたら周回ルートの案内がある。もうすぐだ。

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縄文杉の展望デッキ

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ザ・縄文杉

■11:18 縄文杉(標高1296m)
展望デッキへの木段を上がりきって、右を振り向いたら遠くに縄文杉が見えた。
縄文杉からは離れているので巨大さが感じられない。残念だ。
しかし、荘厳な感じは伝わってくる。
登山者によって根っこを踏まれて傷まないように平成8年に出来たそうだ。
その昔は大木に触れることができたのだろう。自然保護のためにはやむを得ない。
でも、この目で見ることができたので満足だ。
たくさんのハイカーが写真をいっぱい撮っていた。
ここでは携帯のアンテナが立っている。(ドコモ)

コースタイムを10分オーバーくらいで歩けている。
われわれは疲れていたが、その先を行くことにした。

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ガスが出てきた。高塚小屋だ。

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中は清潔でかび臭くない

■11:32高塚小屋(標高1330m)
歩数計17400歩。ここで昼食にする。
小屋は2階建てになっていて2階には数人が寝転がって話をしていた。
そとにはテントを張ったグループがいた。
周囲はガスに囲まれていたがどうやら雨が降ってきたようだ。
家内はバテたようでしばらく横になっていた。
私は恒例の儀式。御神酒ですべての神に感謝した。うめぇー。
やがて、家内もちょっと復活して弁当やらオレンジゼリーなどを食べはじめた。
10分もするとかなり元気を取り戻した。良かった。

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木の根っこがめっちゃ踏まれてる

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気をつけないとつるっと滑りそう

■12:04下山
さあ、戻ろう。案内板では遅くとも午後1時には縄文杉を出発せよとあった。
外はシトシトと雨が降っている。午後からは降らないと思っていたのに山の天気はわからないもんだ。
家内の荷物の大部分を私のザックに詰めた。これで家内の負担がかなり軽くなるだろう。
レインウェアの上だけを着て、ザックカバーをセットして下山する。
足下を滑らないように注意しながら板場を降りる。
われわれが履いている靴は、どちらもビブラムソールなので威力を発揮した。
滑らずにキュッキュッと板場で踏ん張れるのだ。

■13:17ウイルソン株
21340歩。たくさんのハイカーが休んでいた。
縄文杉を見なかったのか、それともすぐに降りてきて、ここで昼食にしたのかもしれない。
広いスペースがあるし、昼食にはもってこいだ。それにトロッコ道まで30分もあれば降りられる。
時間調整するためにはこのウイルソン株をうまく使うのがコツだな。そう思った。
途中で追い抜いたはずの中年グループがいた。どうやら、われわれが高塚小屋にいた間に、縄文杉を折り返したようだ。
なんどもウイルソン株で写真を撮っていた。
もう、ここまで来たら地獄は終わったのねとおばちゃんがガイドさんに確認していた。

■13:40大株歩道入口
22170歩。
よっしゃ、いいペース。ここまで来たらもう大丈夫だ。
トイレ付近にはたくさんのハイカーが休んでいる。
雨がだんだん激しく降り始めている。ここで、雨傘にチェンジした。
レインウェアはゴアテックス製だが、それでも汗で蒸れる。
こういうときは、傘に限る。休まずに先を急ぐことにした。

■1433三代杉
27500歩。
われわれの前後には誰もいない。まったく影も見かけない。
話し声さえも聞こえない。このルートが間違っているのではと錯覚しそうになる。
なんとか、4時のバスに間に合いたい。
この時、私は5時のバスが最終だと勘違いしていた。本当は午後6時が最終。
そうと知っていたらもう少しペースを落とすところなのだが。
家内には申し訳ないことをした。

20160617 (39)

楠川分かれ

20160617 (40)

ここから白谷雲水峡へ行ける

■1439楠川分かれ
28000歩。
7月の宮之浦岳縦走では、この「楠川分かれ」から白谷雲水峡に向かう。
忘れないように撮影しておいた。

■1500小杉谷
30365歩。
ここまで、飛ばしに飛ばしてたどり着いた。大株歩道入口から1時間20分で来た計算だ。
コースタイム3時間を2時間10分で来たことになる。
このペースだと結果的に2時間くらいのタイムになりそうだ。でも、ちょっと休もう。
5分ほどしたら、突如としてハイカーのグループが現れた!
ええっ、あれだけ早足で来たのに、5分で追いついてきたとは。
やっぱり、急いでいるんだな。
雨の勢いはまったく衰えず激しく降っている。

■15:08出発
ここから荒川登山口までコースタイムでは50分はかかる。
なんとか16時に間に合うためには出発しないといけない。← 最終バスを勘違いしている

やがて、トロッコ道は、枕木の道になった。
歩きにくい上に、枕木と枕木の間に水たまりができている。
そのなかに靴をいれて歩くことが多くなった。ゴアテックス製の靴の中が濡れてきたようだ。

辛く長い線路が続く。体力的には大丈夫なんだが、単調なトロッコ道が精神的に辛いのだ。
距離感が掴めないので、あとどれくらい歩いたらゴールにつくのかわからない。
トンネルだけが目印だ。

「線路は続くよどこまでも」という歌を思い出した。
でも、ぜんぜん楽しい気持ちにならない。
家内も黙々と私のあとを歩いてくる。

■15:40トンネルが見えた!
トンネルを超えたらゴールだ。2人とも急に元気が出てきた。
トンネルを抜けて、橋を渡りきるとあと30メートルだ。

■15:53荒川登山口
歩数計35378歩。
やったー、ゴールだ。バスが待っている。間に合ったぞ。
運転手の方が、大丈夫ですよ。まだまだ時間の余裕があるのでゆっくりしてください。
忘れていたトイレを済ます。ほっとしてバスに乗ろうとすると、
協力金をお願いしますということなので、もちろんですよと2人で千円を支払う。
すると、屋久杉で作った箸置きを記念にと2ついただいた。
話を伺うと、今日の入山は60人強。いつも3分の1の人数だそうだ。
最初の帰りのバスは15時で、それには17名が乗って帰った。
この時期、15時30分のバスは運行していないので、乗り遅れた方が16時のバスに乗っている。
バスにはわれわれ2人を含む8人。合計25名が16時までのバスで帰ることになる。
でも、まだ40名近くの人が帰ってきていないとか。
じゃあ、われわれは早いほうのグループだったのだ。
そして、そのとき、最終バスが18時であることを知った。あらら。私の勘違いだったか。

■16:00バス出発
乗客はみんな爆睡していた。汗もかいただろうし、安心もしたのだろう。
私は寝ないでバスの窓からみえるガスの向こうをみていた。

20160617 (41)

ゴールした記念に偉そうに写真を取っておく

■16:43屋久杉自然館

■17:00 民宿
あー、おもろかったなあ。ひと風呂浴びて、ビールでも飲もう。
明日は白谷雲水峡だ。

三日目につづく...。

[感想]
[1] 登山の初心者には無理だろう。岩場コースの登山経験が必要だ。
[2] 長距離のトレッキング経験もいる。
[3] 登山慣れした人と随行することをオススメする。
[4] 写真の撮り方はガイドの方が上手。
[5] 一般とガイドの人の見分け方は、雨が降っていなくても必ずザックカバーをしているのがガイド。