第5回豊中地区キャンポリーでの6団と20団合同の場外プログラムを紹介します。
二日目の山頂編。
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記録:2011.08.12
天候:晴れ
場所:雨乞岳
出発:御池鉱山旧跡
到着:武平トンネル手前の登山口
道程:コース概略参照。
Map:
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歩行:5時間
歩数:計測せず
距離:約5Km
高低:20110811_amagoi_kouteisa
備考:
参加:16名
[6団BS隊ワイルドシーガル班]
たけし、たつや、みさき、のぶやす、あつき、まい
[20団BS隊トリ連合班]
みお、もえ、ともゆき
[20団BS隊マンモス班]
ゆうすけ、ゆうや、ひろと
[VS隊]
たかあき、せりな
[リーダー]
高浦副長(女性)、亀井VS隊長
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●コース概略
一日目は、武平トンネル手前の登山口からコクイ谷分岐(地図のA地点)を抜けて廃鉱跡まで約5kmを歩く。
そこで野営をして一泊。二日目は雨乞岳から東雨乞岳を経由してコクイ谷の分岐まで往路を引き返して5km歩く。

出発点の標高は800m。いったん950mまで登り沢を北上する。
杉峠への川の分岐(地図のB地点)の標高が755m。めざす雨乞岳は1238mだから標高差は約430m。
何度もアップダウンを繰り返すのと、川の岩場を歩くため見た目以上に厳しい。
平坦な道はほとんどなく、至る所に倒木がある。ベンチャー隊でもかなり手ごわい悪路だろう。
ヒルやアブが多い。川の水は飲める。標識がほとんどない。地図とコンパスは必携。
途中で崩落した場所や谷越えがあって、重いザックを背負った小学生にはザイルを使ったサポートが必要だ。
矢沢20団BS隊長、山田6団BS隊長と協議の結果、時間をかければボーイ隊でもいけると判断した。
せっかく第5回豊中地区キャンポリーでグリム冒険の森まで来たのだからこのコースを挑戦させてやりたい。
クリアできればBSスカウトのかなりの自信につながるだろう。
小学生が4名。中学生が9人。高校生1人。大学生1人。指導者3名。
女子スカウトは5名。
先週に下見を終えているが全般を通してかなりタフなコースである。
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前回からの続き

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■6時 快晴
午前4時から目が覚めた。しばらくすると朝日が直接差し込む。まぶしい。
昨夜は冷え込むことなく涼しかった。
スカウト達には、「6時起床だが事前に目が覚めても音を立ててはいけない」と伝えてある。
他の人が寝ているかもしれないからだ。

私は、ずぼらしてつま先だけ登山靴に足を入れる。
サイトの様子を見て回る。
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おはよう。
寝てる。

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おはよう。
寝てる。起きだしている。

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おはよう。
やっぱり熟睡してる。

自然の中の静かな光景だ。
この一瞬にキャンプの良さを感じる。
冷たい空気に満ちた森林の気配がすがすがしい。
爆睡したから体は疲れているが気分はよい。

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■7時
6団スカウト達は分散して持ってきたガスボンベとバーナーを利用して朝食を用意し始めた。
同じアルファ米だがお湯だと15分でお米になる。
それに味噌汁だ。
ワイワイ言いながらの朝食だ。
あいかわらず吉川、袖川、田中の3人は無口だ。

私はアルファ米と「うなぎのかば焼き缶詰」を食べる。
昼食用の缶詰だが朝に食べることにする。
ガスボンベの残りが少ないので私の分はスカウトにまわして、昼食を抜くつもりだ。
6団にお願いしてお湯を一杯沸かしてもらう。
眠気覚ましに日東紅茶の粉末レモン茶を飲む。

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撤収開始。ロープに干したタオルや洗濯ものを回収する。
ブルーシートもたたむ。テントはあっという間に乾いている。
みんな静かにパッキングを行う。
あたりをアブがブンブン飛び回るようになった。

どうやら昨夜、小澤がほっぺたをアブに刺されたようだ。丸顔なので目立たない。
高浦副長も目尻のすぐ上をさされている。
私はというと、なんと後頭部が刺されていることに気がついた。
やられたのか。凶暴なアブだ。髪の毛が邪魔で薬もぬれない。

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■8時16分
出発準備完了。全員で記念撮影をする。
折りたたみ三脚が役に立った。
みんなの表情が若干たくましくなったような気がする。
野営地にゴミがないかをチェックする。OK。

■8時26分
いよいよ出発。予定より30分は遅れたがまあいい。想定内だ。
今日も一日安全に歩けますように。
さあ、いくぜ。
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コンパスで西に向かう。特に指示はしないが隊列は昨日と同じ順番だ。
標識がほとんどないのでコンパスだけが頼り。
道のように見える進路を進む。登り道だ。
スカウト達は何も言わずついて来る。

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■8時46分 
杉峠に到着。標識があるとなんだか安心する。
一汗かいた感じ。みんなの顔が赤い。
ここから、雨乞岳まで200メートル余りを直登する。
ちょっと早いが5分休憩にした。
これからの経路を簡単に説明した。

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小澤が泣きべそをかいている。(出発した時は元気だったのに)
どうしたんや。
しんどくて心が折れそうです。
涙が止まりません。

涙は心の汗だ。(思わず、古臭いおっさんフレーズを出してしまった)
いままでも来れたんやから、これからも行ける。
大物はみんな君くらいの年代は泣きべそやったんや。
だから君も将来は大物や。頑張れ。(強引とも思える展開の励まし)
わかりました。(そして、なぜか納得している)

佐藤澪が、どこを目指すのかと聞いてきた。
あれや、あの山の向こうや。へー。あれー。
気になるんや。みんな、どこまで行くのかばっかりを聞いてくる。

さあ、いくで。
しっかり歩かな。誰も歩いてくれへんで。
一歩ずつ前へ進むんやで。いつかは着くんやから。
みんな、ヨッコイショと立ち上がる。

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私が先頭にたって出発。30CMくらいの狭い道を急登する。
時より、私のザックにすぐ後ろの佐藤澪の頭がズンと突き上げる。
彼女もまたすぐ後ろを歩く佐藤萌に突き上げられたらしい。
列が長くなる。
前に追いつかなくても構わないからゆっくり登れよっ!と大声で指示する。
下の方から何人かのスカウトが私を見上げる。

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■9時18分
杉峠を上がりきったところ。さすがに息が切れる。
急登のため、みんな汗びっしょり。休憩と聞いてザックを投げ出す。
かなりハードだ。でも、ここは冷たい風が吹く。
高浦は涼しい顔をしてる。汗ひとつかいてない。
その横で同じく馬場も涼しい顔をしている。

染川がシュッシュッと口にスプレーしている。
なにしてるねん。それ。
口の渇きをいやすために水をスプレーにいれてます。
君らの考えか。そうです。
へー。水節約してんなあ。
ヒル除けのスプレーを口にしてるのかと思ってびっくりしたわ。
最初はそのつもりやったけど、水詰めました。

しばらくすると全員が登りきった。
袖川、吉川、田中の寡黙トリオも登ってきた。やっぱりしゃべっていない。
小澤もしっかりと登ってきた。藤東がサポートしてくれている。

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空を見上げると雨乞岳山頂付近はガスが出てきている。
みんな見てみろ、自然のミントや。ちゃうちゃう、なんやったかな。
ミストでしょ。
...。何度、言っても間違える。

自然のミストだ。涼しい。
高原らしい尾根沿いをしばらく歩く。うん、これこそさわやかな山の風景だ。
みんなの表情が明るい。

やがて背の丈を越える笹トンネルに来た。
前もって長袖のシャツを着るように指示してある。
セーノで、びっしりと生えた笹をくぐりながら進む。
流れるプールを逆行して歩いているような抵抗感がある。
みんな口々にワアワア言っている。道が見えないのだ。
笹を両手でかき分けて、一歩ずつ踏み出す感じ。
バサバサと笹が顔を打つ。

升田が、僕は背が低いからちょうどいい。
前が見えるってみんなに大声で報告している。
へー、そうなんや。

あれっ、隊長どこですか〜。声出してください。升田が叫ぶ。
ここやここ。あっ、見えた。隊長見えました。
みんなー、見えたからこっちやー。
しかし、私からは見えない。
近藤もなにか叫んでいるがよく聞こえない。

みんな、自分の前の人を追いかけるだけで精一杯。
途中で、大きな段差にはまるスカウトもいる。
その度に喚声が上がる。ここ気つけや。あぶないで。
そしてまた次のスカウトがはまる。

はははは。私は愉快な気分になってきた。
やがて笹も低くなった。10メートルほど登る。もう少し。
雨乞岳の山頂にひょっこり出た。

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■9時46分
雨乞岳山頂。1238メートル。三等三角点を踏む。
ようやくここまできた。山頂は六畳程度のスペースしかない。
みんなザックを放り出して座り込む。
冷たい風は吹いていない。
5分ほどして全員が無事到着した。

携帯電話のアンテナは3本立つ。
救助を求めるのならここだな。

これ以上高いところはない。
あとは下りだけだ。みんなよく頑張ったな。
水を飲みながら、みんなうれしそうにうなずく。

さあ、記念撮影しよう。ここでも三脚だ。
みんな笑顔だ。実にいい。達成感がある表情だ。

ここでしばらく休憩することにした。

次回はこちら。
2011.08.12雨乞岳はヒルだらけ? 僕らはBS探検隊! 二日目 完結編