先日、ボーイ隊の活動に参加した。
課題は炊事。
その合間を縫って地図とコンパス。

少しでもハイキングの技術を覚えさせて2級スカウトへ上げたい。
青空のもと、テーブルを出して講義。
地図の見方とかコンパスの使い方とか。

私は29日に豊中地区のBSラリーでオリエンテーリング講習の手伝いをすることになっている。
その事前練習もある。

主に小学6年生を対象とした講義だ。

一方的にしゃべっても眠い。
ノートを取れっていっても、つまらないだろう。
興味のないことを覚えろって言っても無理がある。

というより、興味がわくかどうかもわからないことに神経を集中するなんてことが無理。

そこで、説明もそこそこに、コンパスを持ってその場で操作させることにした。

むずかしいことは抜き。
簡単なコンパスのセットの方法だけを言う。

その後、私の号令の元、「○○度の方向へ向け」と繰り返す。

最初の頃は、いろいろな方向を向いている。
コンパスの操作に慣れないからだ。

でも、何度も何度も繰り返す。
「次は○○度」
そうこうしているうちに、不思議な現象を見た。

つまり、こうだ。

最初のころは、間違えるスカウトが多いけど、
回数が重なると、だんだん「コツ」をつかんできて、みんな同じ方向を向くようになる。

すると、できないスカウトが他のスカウトを見ながら自分の行動を修正するようになる。
それでも、間違っているようだ。

でも、何度も何度も繰り返しているうちに、合ってくる。
できているスカウトも、コンパスをセットする手つきが良くなってくる。

時間にして、10 数分。

寝ているスカウトはゼロ。みんな夢中になっている。

それから、今度はBS隊長に「的」になってもらって動いてもらう。
セットすることを「○○隊長にロックオン!」などと言って、隊長の位置を何度か言わせる。

これも繰り返す。今度は、隊長が動くのですばやくセットしないと間に合わない。

時間にして7、8分程度。

コンパス訓練が終了。

スカウトたちは口々におもしろかったと言ってくれた。

なにが、面白かったか?
実は、私は面白いと思わなかったのだ。

コンパスの使い方がわかったからか?
ちがうな。

すばやく角度が読めたからか?
これもちがう。読めないスカウトもいた。

みんなに遅れずにコンパスをセットできたからか?
これもちがう。遅れているスカウトもいた。

何だろう。

コンパスの講習をしたけど、単純な操作の繰り返しだ。
大人なら普通の操作を繰り返しただけだ。
確かにゲームの要素はあるけど、今回は賞品などはない。
私はゲームのことならけっこう知っているが今回はゲームとして活動していない。

スカウトはこのコンパスの操作を迅速に対応できたとしても
なにもご褒美はないのである。

面白いって何?

[1] スカウトが目覚めた。
[2] 反復する行動の中で体が順応して、極々短時間で自分の技量が
向上している感覚を味わった。
[3] 単純なルールのために、集中力が高まってコンパスに没頭することができた。
[4] 座学よりは、体を動かしているほうがよかった。
[5] その他

私はその手の学問は知らない。
確かなことは、スカウトが面白かったと言ってくれたことだけ。

とにかく数10分の間、コンパスに熱中していた。

よくわからんけど、

ベンチャーの法則。
単純なことは、繰り返して実行するとだんだんおもしろくなってくる。

ほんまかいな。
次のBSラリーで試してみよ。