仕事で「eラーニング」なる学習システムを開発している。
行きがかり上のことなので、つっこんで仕事をしてるわけではない。

しかし、好奇心旺盛なのでいろいろ勉強することにしている。(プロなので当たり前といえば当たり前)
要は、飽きさせず、興味を持たせて、効果的に学習させればよいわけだ。

大学生でも1年くらい勉強しないといけないという科目を斜め読みしながら、メモを取ってノートに書き写す。
これを数時間でやろうというのだから欲が深い。(やりたいことが多すぎるのが問題かも)
なんとかショートカットで、エッセンスだけを吸収しようとしている。(無理は承知。しかし、効果は疑問)
とにかく、システムができればよい。評価はそれから。と高をくくっている。

そんななか、読んでいた参考書の中で次のような記述に目がとまった。

「行動分析学」のなかで、シェイピング(行動形成)というのがある。
ざっと目を通したらこんなことが書いてある。

●やったことのない行動をさせる。
 1) 基準を少しずつあげる
 2) 一時にひとつのことだけをする
 3) 相手をたえず観察する。
 4) 訓練をむやみに中断しない。
 5) 1回の訓練は調子の出ているときにやめる。

ふーん、そうなんや。
これをeラーニングに応用したらええんやな。

と、待てよ。

これって、ボーイスカウト活動に当てはめることができそうやん。
だいたい、かまどで火を着けたり、魚を包丁でさばいたりと、
スカウト達が普段経験していないことを教えるのとまったく同じ。

1)〜3)くらいまでは、普段でも活動で気をつけてる。

4)は、耳が痛いリーダーも多いだろう。(私もそう)
 つい、口がでるからだ。そして、手を貸してしまうことも多々ある。(手を貸すことが中断かどうかはおいといて)
あるいは、早よせーよ。とかいってせき立てる。(これも一種の中断)

しかし、一番、へーーーーーと感心したのは

5)の 「1回の訓練は調子の出ているときにやめる。」 である。
なんでも、「次をやりやすくする」ためだそうだ。
それに、嫌になるまで続けるとだめ。とも書いてある。

なるほど、調子が出ているときにやめれば、「いい感じ」を残したままで、次の活動の期待が高まる。

しかしなあ、調子が出てるときを見極めるのが大変やし、そういうときに止めさせるのもこれまた大変。

でも、なるほど。に一票。