先週は、白髪岳やったな。じゃあ、今週は少し南にある虚空蔵山にいってみよか。
よし、ならば、早朝出発しよう。
竹田城や白髪岳もそうだったが、きれいな雲海をみるためには8時までには山頂にいなければならない。
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【兵庫】 虚空蔵山 登山 2016
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記録:2016.11.20
天気:快晴
場所:兵庫県 丹南町
出発:JR藍本駅
到着:JR草野駅
地図:山と渓谷社「大阪周辺の山」
ルート:[1]JR藍本駅→[2]虚空蔵堂→[3]虚空蔵山→[4]八王子山→[5]大谷山→[6]山上山→ [7]JR草野駅
Map:
国土地理院の大きな地図でみる
歩数:歩数計の電池切れにつき計測できず
高低:20161120_kokuzo_koutei

距離:約 11Km
備考:トイレは駅のみ。
BV:★   (急坂があるので無理)
CS:★   (急坂があるので無理)
BS:★★ (ボーイだったらいけるだろう)
VS:★★ (眺望は良い)
LD:★★ (体力勝負か)
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■0542自宅
もちろん、車で出発。早朝なので渋滞はなく、スムーズに中国道に乗れた。
ところが、中国自動車道は、途中から霧が発生している!
ひょっとしたら、雲海どころか濃霧のため景色がみえないかもしれない。

■0627コンビニ
三田西ICで降りてすぐのコンビニに寄って弁当(今回はサンドイッチ)を買う。

■0645JR藍本駅
早朝の藍本駅は蛍光灯の明かりだけが灯る無人駅だ。
駅前の駐車場は20台ほど停められるが、今は3台だけ。1日停めて500円也。
事前に精算機で支払って車のフロントボードにチケットを置いておく。
身支度をして出発した。
駅のなかに入って、向こう側にでるとトイレがあった。
コンビニなどはなく、寂しげな自動販売機があるだけだ。
案内を眺めながら今日のコースを予習する。
スマホの国土地理院の地図を頼りに縦走するつもり。
駅前の通りは、旧街道らしい細っそりとした街並みが続いている。
周囲には売店などはなく、駅前にしてはちとさびしい感じがする。

トイレはここ以外にないので用を足して、ゆったりと歩きはじめる。
早朝ウオーキングしている女性がわれわれを追い越していった。

■0657出発
すぐに酒滴神社(さかたれ)に出会う。
境内まで入ってみると、立派な杉にかこまれている。
風格があって荘厳なたたずまいだ。ここだけ空気が違うような気がする。
20161120 (01)

ひっそりとしたJR藍本駅

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酒滴神社とかいて、さかたれとよむ。


狭い街道をさらにすすむと郵便局があってJR沿いの道に合流する。
20メートルほど歩くと虚空蔵山登山口の標識を見つけた。

■0711登山口の標識
田んぼのなかをまっすぐの道が続く。
休耕の田んぼにコスモスの花が揺れている。
10分ほどで池を回り、舞鶴道をくぐると登山口の案内があった。
左手を進むと虚空蔵山登山口だ。

■0726高架下
舞鶴自動車道の下をくぐって左へ進むと登山口だ。

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霧の街道を歩く

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簡易郵便局の20メートル先を右へ曲がる


■0729虚空蔵山登山口
相変わらずの濃霧。寒くはない。むしろ湿気のせいか暖かい。
せせらぎが登山道に沿うように流れる風景は、奈良の柳生街道に似ている。
苔むした石がゴツゴツしていて歩きにくい。
ちょろちょろと音を耳にしながら、ゆるやかな坂道を歩いていく。
まだ、眠りから覚めていないのか鳥の声は聞こえない。
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登山口だ

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こんな感じの道を登る


途中から、少し坂道が急になってきたが、登り切るとなだらかな山道があらわれた。
ん?向こうに石段がみえる。
30段ほどを一気にあがると虚空蔵堂がデンとあった。

■0758虚空蔵堂
大きな屋根の端っこにカラスが一羽とまって、カアと一声鳴いた。
ひっそりとした境内にある建物は、古くからあるようだが何度も戦火に焼かれたらしい。
境内の横に案内板があって、その横が虚空蔵山への登山口だ。

■0802登山口
山頂まで800メートルとある。
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虚空蔵道って、なんや、風格があるなあ

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すぐ横に登山口がある


出だしから急な坂道だ。岩がゴツゴツしている。
時折、下方を振り返ってみるが、木々の間からは白い景色しかみえない。
標識に山頂まで300メートルとある。その下に近畿自然歩道の文字が読める。
ほー、ここは自然歩道なのか。
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けっこう勾配がきつい

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山頂まで300メートルか


岩場を過ぎると山頂にでた。
四畳半くらいの空間に山頂のくたびれた標識と景色を説明する案内板がある。
少し横に古びた木のベンチがあった。
期待した雲海は残念な結果となり、360度の真っ白なカーテンを眺めるだけだった。
晴れていれば見事な眺望であったろう。遠くに六甲山系の山並みや淡路島がみえるらしい。

■0840山頂592メートル
風もなく霧もはれる様子がないので先に進むことにした。
これで、来た道を引き返していてはなんにもおもしろくない。
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虚空蔵山の山頂標識はボロボロ

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そして、景色もみえない


■0848出発
尾根道は、いわゆるやせ尾根といわれる狭い道で、人とすれ違うのもやっとというようだ。
岩が散在していて歩きにくい。

峰をいくつか越えたら、大きな標識があった。文字がよめない。
ルートの三叉路にさしかかったのかと思った。
右に行けば草野駅だろう。左は虚空蔵山に平行している送電線をくぐるのだろうか。
左の道をうかがうと、コンパスは微妙に北東を示している。
思い切って左に進んでみることにした。間違っているとわかったら引き返すつもりだ。
落ち葉で埋まった山道を摺り足でおりていく。
200メートルほどほど進むと遠くにうっすらと低い山がみえる。

これはおかしい!?
そうだ。こういうときこそGPSを活用せねば。
ログ記録用とはいえ、その場の位置情報を見ることができるタイプを買っている。
この情報とスマホの国土地理院の地図を照らし合わせると正確な位置がわかる。
スマホにもGPS機能があるが、山のなかではあまり正確ではないので信用していない。
結果、選んだ道は間違っていることがわかった。
もう少し早くGPSを思い出せばよかったのに。
まあ、これでも間違いに気づいてよかったと思い直した。
往復20分ほどの時間のロスだ。
もとの標識にもどったが、文字のない標識のトラップにひっかかってしまった自分に腹が立った。
あとで、ネットで調べてみたら、「陶の郷」という文字があったらしい。

地図をよくみれば、左にわずかに切れ込む道が途切れている。
初めて登る山なのでもっと注意しなくてはいけない。
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この標識で間違った!曲がってはいけない

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正しい道はまっすぐだ


■0924
気を取り直して前進する。
目指すは、496メートルの八王子山だ。
途中で、草野駅に降りる道と出会うはずなので今度こそ間違えないように慎重に歩いた。
道は相変わらず狭くスピードは乗ってこない。
霧のせいか岩が湿っているので、滑らないように歩くので気を使う。

しばらく歩くと、左へ大きく下がる道となった。
そばに朽ち果てた木板があって、オロ峠へと読める。
才口(さいぐち)峠と呼んでしまったが、これはオロ峠の間違い。
細い山道を下り切ったところに鉄塔があった。
左へ行けば、八王子山、右へ行けばJR草野駅とある。

迷わず、八王子山にむけて登り返した。けっこうきつい登り坂だ。
やっとこさの思いで登り切った岩場にはなにもなくそのまま尾根道を歩いていく。

■0947鉄塔

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オロ峠へと読める

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鉄塔をみつけるとなぜかホッとする


腕時計の高度計をみながら、八王子山はまだかまだかと歩く。
雑木林のなかを登り切ったところに、三角点があった。

■1021 八王子山
眺望はよくないが、今日はどこみても霧なのでこのあたりで昼食にする。
高度計は496メートルを示している。
ん?八王子山ではないのか?ネームプレートがない。
ま、いいか。(結果的に、ここが八王子山だった)
バーナーでお湯を沸かしてカップめんとサンドイッチを食べる。
よくよく思い返してみると、誰ともあわなかったことに気が付いた。
このコースは人気がないのか、それとも、濃霧の日に訪れるハイカーがいないだけなのか。
お腹が膨れてきたら元気がでてきた。
ラジオの天気予報は、午後3時過ぎから雨を知らせている。

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三角点がある!四畳半の空間

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尾根道でもこんな感じで歩きにくい


■1104下山
よくよく観察すると、ここから二つのルートがあるようだ。
右に行けば草野駅だろうが、かろうじて踏み跡がついているだけで何の標識もない。
左は、ピーク417と書かれたプレートがかけられている。

じゃあ、左へ進もう。
急な坂を慎重に降りる。落ち葉か積もっているので、何度も足を取られそうになる。
木と木の間に、クモが網を張っていて、なんども顔で網を突破するハメになる。
今日は、あまり人が歩いた形跡がない。
細い木につかまりながら、急坂を下りきったところに鉄塔があった。

あらためて、位置を確認してから山を登り返した。
雑木林のなかのルートはわかりにくいので鉄塔はよいランドマークだ。
やがて、大きな露岩に出た。
霧の隙間から紅葉の山々が見える。
晴れていたらすごい景色だったろうな。ちょっと残念な気持ちになる。

■1127露岩
20161120 (19)

文字どおり、露岩だった

20161120 (20)

やや霧が晴れてきたか


■1151鉄塔
先を急ごう。相変わらずの細い道を少しずつ下っていく。
やがて、ぽっかりと「大谷山417メートル」とかかれたところに出た。

ほう、ここがピーク417だろう。
あいにくの霧のため眺望はよくない。
しかたがないので先に進むことにした。

■1200大谷山(390メートル)
100メートルほど進んだところで、いきなり「山上山」のプレートを発見。
ここが、そうか? 390メートルとある。
ならば、どこかに鎖場があるはずだ。
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歩きにくい細い道を下る

20161120 (22)

大谷山(417メートル)ということで撮影


12時を過ぎてから気温が少し上がってきた。
やや霧が晴れてきたのか、雑木林の向こうに景色がみえる。
紅葉が見え隠れするが、絶景ではない。
山頂で撮影できなかったので、これくらいは掲載しておこうか。
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鉄塔がかすかに見える

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ま、紅葉か


■1210山上山(390メートル)
きょろきょろしながら道を降りていく。
またもや、急な下り坂だ。斜度がきつすぎるのに加えて落ち葉が積もっている。
ストックが細い木々につかまってしまう。
なんども靴を滑らせて、ドキッとする。こんなところで怪我をしたくない。
やがて、大きな岩を回り込むようにして山の斜面に出た。
ふと大岩の右横をみると、鎖が垂れ下がっているではないか。
その上のほうに石仏のようなものが見える。
あれっ、見落としたかなと思ったが、どうやら下から上るらしい。
ルートとしては正しかった。
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下から読んでも山上山ってか

20161120 (26)

鎖場は見上げるのみで通過した


さあ、ここからは油井まで、雑木林のなかをただただ降りるのみ。
歩くというよりも、滑らないようにしながら急坂をずり落ちていく感じ。
テープ誘導はされているが、これが登山道です、はい。なんてことはない。
テープは下山の方向性だけを示しているだけ。かなり足に負担がくる。

這う這うの体で、登山口に出た。
登山口と言っても、どこかの民家の横で、どこにも登山口の標識はない。
目の前に油井と書いたバス停があった。
あー、しんどかった。ミニ縦走やん、これ。しかも、標識はしょぼい。
20161120 (27)

油井の集落が目の前に

20161120 (28)

この民家の横が登山口だ。わからん。


■1309草野駅
遠くを見やると、JR福知山線を走る電車が見える。
さ、草野駅に行こう。距離的には歩いて10分だ。

のどかな田園風景が見える。だあれも歩いていない。
遠くの道路で、けたたましくエンジン音を吹かしたバイク連中が走っている。
駅についてみると、電車は1時間に二本だ。
駅員はいないが、交通ICカードは使える。藍本駅まで140円だ。
ホームには誰もいない。
13時24分の電車を待っていると、やがて一人二人と客がやってきた。
20161120 (29)

民家の横には油井バス停があった

20161120 (30)

遠くに草野駅がかすかに


■1330藍本駅
ようやく着いたな。疲れた。
初めてのところは気を使うのでよけいに疲れを感じる。
せめて、眺望でも楽しめたら少しは疲れが癒されるのだがしかたがない。

■1333駐車場
あーしんどかった。第一声がこれ。

感想
[1] 標識などが老朽化していたり、整備が不十分なので要注意だ。
[2] 意外にアップダウンが激しいので体力(脚力も含めて)が必要だ。
[3] ファミリーでのハイクは避けた方がよいだろう。
[4] ストックはあった方がよい。下り坂には、補助ロープがない。
[5] 虚空蔵山からは他の短いルートで降りた方がよいと思う。
[6] ゴールの登山口はよくわからん。

以上