耐寒登山の下見にいく? 葛城山、どっち?!
そうか大和葛城山か。じゃあ、アイゼンもって行こう。
--------------------------------------------------
【奈良】葛城山へ下見登山 2015
--------------------------------------------------
記録:2015.01.11
天気:晴れ
場所:葛城山
出発:葛城山登山口
到着:葛城山登山口
地図:49 山と高原社「金剛・葛城山」
ルート:[1]葛城山ロープウェイ駅→[2]北尾根コース→[3]研究路→[4]山頂→ [5]櫛羅コース →[6] 葛城山ロープウェイ駅
Map:20150111_katuragi_root
歩行:5時間
歩数:13760歩
距離:約 7Km
高低:20150111_katuragi_koutei1
駐車:葛城山ロープウェイ駅の近く。1000円
トイレ:駐車場、山頂
備考:
BV:★★★(いざという時はロープウェイでエスケープ)
CS:★★★(両手に軍手をはめて)
BS:★★★(班ハイキングの気分で)
VS:★★★(のんびり景色を楽しむ)
--------------------------------------------------
■0700 千里中央モノレール駅の下に集合
今日は、1月25日の団行事の耐寒登山の下見だ。
当日は、総勢80名近くにもなるので下見は絶対。
各隊からリーダーが合計9名。下見に参加することになった。
ボーイ隊はグリンバーが4名。地図読みの練習も兼ねての参加だ。

合計13名が車三台に分乗して、一路、葛城山を目指した。
西名阪道→柏原IC→R165→太田南交差点→櫛羅交差点→県道213→葛城山駐車場
とたどる予定だ。

■0715 出発
気温は6度と少し暖かいやん。とつぶやきつつ出発した。
近畿自動車道はガラガラ。予定より早く到着しそう。
天気はよい。生駒山系の向こう側から、元気な太陽が真っ赤な顔を見せる。

■0805駐車場
意外と早く到着した。予定では8時半だ。30分も早い。
ガランとした駐車場に車を入れる。
誰もいないのかなと思っていたら、小屋からおじいさんが現れた!
1000円です。
午後5時には閉めますのでよろしくお願いします。はい、わかりました。
ていうか、そんな時間に下山してたら大変なことになる。

20150111_katuragi_01

ボーイ隊の班長と次長は地図読みの指示

20150111_katuragi_02

他のリーダは先に進む


ボーイ隊の班長と次長は、下見と言えども本番時には班員をリードしないといけない。
ゆえに、地図読みの練習。コース取りの指示を受ける。
しかし、いつまで待ってもスタートできない。現在地がわからないのだ。
無理もない。2万5千分の1の地図を一目みて、現在のポイントがズバッとわかる人はいないだろう。
ま、勉強。勉強。

しかたがないので、ビーバー隊、カブ隊リーダーは先に出発することになった。もちろん、私も同行する。
空気は冷えて頬が痛い。乾燥しているようだ。
駐車場からロープウェイの駅が見える。ハイカーが数人行きすぎる。
ロープウェイは元気よく動いている。登山道はこの横の道路から入る。

20150111_katuragi_03

イノシシなどの進入禁止柵

20150111_katuragi_04

北尾根コースへの分岐

■0828 登山口のゲート
なんやこれ。イノシシの侵入防止柵?ようあるやっちゃな。
さあ、いこか。と、他のリーダー達と柵をくぐって進む。
しばらく歩くと「北尾根コース」を右手に登る。
ここから、急登だ。
登山口の標高は約300メートル。
山頂は959.7メートル。標高差は約660メートルだ。

20150111_katuragi_05

眺望がよい。大和三山が見える!

20150111_katuragi_06

みんなのペースは速い

リーダー達はひさしぶりの登山とあって気合いが入っている。
ゆえに、ペースは速い。
コースタイムは、標高差100メートルを20分で登るペース。
ところが、実測すると、標高差150メートルを15分で登っている!

....。すぐにバテそう。

三日後に筋肉通がでてくるペースといえる。
ということで、いつの間にかゆっくり歩いていた私が先導することになった。
歩幅を狭く、一定のペースで登るのはなかなかむずかしい。← 慣れればそうでもないか。
急な登り坂の段差は大きく、一足毎に大きく足を差し出さなければならない。
ふうふう言いながら登り切る。汗が噴き出る。
最初の20分くらいがキツい感じだ。
いったん、尾根道にでるとおだやかになった。

20150111_katuragi_07

研究路への分岐点

20150111_katuragi_08

地面は凍っている

■0937研究路への分岐
右に進めばダイトレだ。
研究路と言っても二通り。満場一致でロープウェイへの短い道を選択した。
当日のスカウト数がかなり多いので、短い方が安全管理がしやすい。

やがて、川沿いの道にさしかかった。
山の裏側に入っているので地面は凍っている。
スカウトが喜びそうな感じだ。そうでなくっちゃね。
時たま、スベりそうになりながら慎重に登っていく。

谷を挟んで、向こう側にも研究路がある。
時折、ボーイ隊のスカウトらしき声が聞こえてくる。

お〜い。と叫ぶと、こだまが返ってくる。
しかし、スカウトからの返答はない。聞こえないらしい。

20150111_katuragi_09

地域の説明を興味深く読むリーダーの目線

20150111_katuragi_10

雪が残る山道

研究路というだけあって、ところどころに案内板が立っている。
へー、ほんまにぃ。写真撮っとこ。ほとんどが奈良に関する話題だ。
なかなか勉強になる。おもわず読んでしまうリーダー。← 下見のことを忘れてる

20150111_katuragi_11

山頂へと続く舗装道

20150111_katuragi_12

山頂への標識

■1015本道に合流
山頂へと続く舗装道に合流した。振り替えるとロープウェイの駅がみえる。
道路は雪が固まっていてスベりそうだ。
すり足のような歩き方でゆるゆると登っていく。
これやったら、スカウトは何人か転ぶやろな。しかし、アイゼンをつけるほどではない。
ボーイ隊はやってこない。遅れているのかもしれない。

20150111_katuragi_13

白樺食堂が見えた

20150111_katuragi_14

山頂へと続く。風が強い!

■1025白樺食堂
10分ほどで白樺食堂が見えた。午前11時から営業しているらしい。
自販機もあるが、お茶が210円もする。当然やな。
すぐ隣に公衆トイレがある。
その前に山頂へと登る道がある。

20150111_katuragi_15

めっちゃ寒い!山頂

20150111_katuragi_16

山頂にはなんにもない

■1030 葛城山山頂(959.7メートル)
さっぶぅ〜。山頂はめっちゃ風が強いやん。
とてもじゃないが、じっとしていられない。ここにいるのはリーダーだけ。
南を見ると、金剛山が白く見える。360度のパノラマが展開する。
早々に退却する。

20150111_katuragi_17

キャンプ場の炊事場はかちんこちん

20150111_katuragi_18

さあ、昼ご飯だ!

■1050 キャンプ場
気温は0度。
周囲はキャンプ場以外は火気厳禁。湯沸かしも御法度。
だれもいないキャンプ場でお湯を沸かしてご飯にする。
みんな、自宅から熱湯をポットに入れて持ってきている。
あっという間にお湯ができた。さあ、恒例のカップ麺だ。
うまい!身体が温まる。
やがて、ボーイ隊が追いついてきた。
彼らも昼食だ。

雪の中で何度もご飯を食べる経験をすると慣れてくるもの。
持ってきたカップ麺もお湯を注げばそれだけで出来るタイプだ。
ささっと、食事を済ませる。

■1130下山
食べ終わると身体も冷えてくる。さあ、下山しよう。
下りは、櫛羅(くじら)コースだ。
地面が凍っているので滑らないように歩かないと危ない。
私はダブルストックで歩くことにした。

20150111_katuragi_19

下山は櫛羅コース

20150111_katuragi_20

スベらないように気をつけながら下山

櫛羅コースは階段が多い。足にくる。
途中で、リーダーたちはアイゼンをつけようということになった。
しかし、スカウト達はお構いなしでリーダーを置いて先に進む。
私はアイゼンをつけずにスカウトについて行った。
板場の橋を数度渡る。凍った板で滑りそうになるので慎重に歩く。

シンとした森のなかを降りていく。時折登ってくる数名のハイカーとすれ違う。
冷たい空気が肺のなかに入ってくる。
登りとは違った呼吸で、マイナスイオンが体に取り込まれるようだ。

20150111_katuragi_21

雪もなくなった

20150111_katuragi_22

櫛羅の滝

■1240 櫛羅の滝
標高500メートル付近から雪はなくなった。普通の山道だ。
植林された中の道を降りていく。こういう道は鳥の鳴き声は聞こえない。
だから、よけいに静かに感じる。

おっ、滝か。
スカウトに滝に寄っていこうと声をかけた。
櫛羅のいわれを書いた案内板をみる。
これで、クイズでもつくって班員に出したらどうだと提案しておいた。
さあ、そこへ並べ。写真撮ろう。

■1255 駐車場
歩数計は13760歩。
下山のペースは少し早いものの予定の1時間半に近い。
リーダー達は未だ来ない。スカウトはケロッとしている。

■1315 リーダー到着
みんな、早いなあといいながら次々と下山してきた。
足どりが重い。うん? みんな三日後に筋肉通になりそうだ。

[感想]

[1] 北尾根コースは最初の20分をゆっくり登るほうがよい。
[2] 山頂は風が強いので食事はキャンプ場で。
[3] 冬の登山ではアイゼンは必須。25日の本番が楽しみだ。